「頑張りすぎて疲れてしまうのは、あなたの価値観が『偏っている』からかもしれません」
私たちは無意識のうちに、自分の得意な価値観(トップ5)ばかりを使って生きています。 「誠実性(達成・責任)」が高い人は、つい仕事を詰め込みがちですし、「協調性(調和・奉仕)」が高い人は、つい他人の顔色を伺ってしまいます。これらは素晴らしい長所ですが、過剰になるとバーンアウト(燃え尽き)の原因になります。
このワークでは、今の自分に不足している「心の栄養素(ビタミン・カード)」を見つけ出し、意図的にバランスを整えるための行動計画を立てます。性格を変えるのではなく、行動の選択肢を増やすための「人生の処方箋」づくりです。
時間: 60分〜90分
人数: 1名〜(コーチングや、キャリア研修の締めくくりに最適)
ラシク・価値観カード(1人1セット)
ワークシート(行動計画表)
(事前準備)基本編で選出した「トップ5」カード
自分の「トップ5」カードを並べ、それが**「行き過ぎた場合」の弊害**について考えます。
例:「責任(誠実性)」が行き過ぎて、休日に休めていないのではないか?
例:「受容(協調性)」が行き過ぎて、嫌なことを断れていないのではないか?
今の生活で「苦しい」「窮屈だ」と感じている部分があれば、それは特定の価値観への過剰適応かもしれません。
基本編で「選ばなかった(重要度が低いとした)」カードの山をもう一度見てみます。 特に、自分のトップ5に含まれていないビッグファイブのカテゴリー(色やマーク)に注目してください。
トップ5が「仕事・達成(誠実性)」ばかりの人
→ **「遊び(開放性)」や「休息(情緒安定性)」**のカードが捨てられていませんか?
トップ5が「冒険・変化(開放性)」ばかりの人
→ **「計画(誠実性)」や「継続(誠実性)」**が不足していませんか?
捨てられた山の中から、今の自分のバランスを整えるために**「あえて取り入れたいカード」**を1枚だけ選びます。これを「ビタミン・カード」と呼びます。 直感的に「今の自分に必要だ」と感じるものや、少し耳が痛いけれど重要なものを選んでください。
選んだ「ビタミン・カード」を生活に取り入れるための、具体的で小さな行動を決めます。 いきなり性格を変える必要はありません。「実験」として行動してみるのがポイントです。
宣言例:
選んだカード:【余白(情緒安定性)】
今の課題:スケジュールを詰め込みすぎて常に焦っている。
アクション: 「毎週水曜日の夜は、スマホの電源を切って1時間だけ読書をする」
選んだカード:【自己主張(外向性)】
今の課題:会議で意見が言えず、後悔することが多い。
アクション: 「次の会議で、最初に『賛成です』の一言だけでも発言する」
グループの場合は、選んだビタミン・カードとアクションプランを仲間に宣言します。 1ヶ月後などに「どうだった?」と確認し合う約束をすると、実行力がより高まります。
「本来の自分」に戻るわけではありません:
このワークは「苦手なことを克服して完璧な人間になろう」というものではありません。「利き手」ばかり使って疲労している身体を、「逆の手」も使うことで休ませよう、という整体のようなイメージです。
違和感を楽しむ:
普段大切にしていない価値観(ビタミン・カード)に従って行動すると、最初は強い違和感(「こんなにサボっていいのか?」「こんなに冷たくしていいのか?」など)を感じます。その違和感こそが、バランスが整い始めている証拠です。
期間限定でOK:
「一生これをやる」と思うと重荷になります。「まずは1週間だけ」「このプロジェクトの間だけ」と期間を区切って試してみましょう。
最高のパフォーマンスは、心身のバランスの上に成り立ちます。 「価値観カード」を使って、今のあなたに必要な要素を補給し、健やかな未来をデザインしてください。